三菱UFJ国際投信よりMAXIS 米国株式(S&P500) 上場投信が新規設定。でもeMAXIS Slim米国株式(S&P500)で十分かも...

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 どうも、ぼーやんぐです。

三菱UFJ国際投信よりMAXIS米国株式(S&P500)上場投信(ETF)が新規設定されました。

eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の国内ETF版ですね。

早速、詳細を確認していきます。

 

  

【2558】 MAXIS 米国株式(S&P500) 上場投信(国内ETF)の基本情報

本ファンドは2020年1月9日に新規設定された米国株式(S&P500)を投資対象としたインデックス型の国内上場投信(ETF)です。

投資信託だけでなく、国内ETFでも米国株式に投資できる商品が増えてきていますね。

ETFのことを詳しく知りたい方は簡単に読めるムック本が出たので、おすすめです。

 

投資対象

投資対象はファンド名通り、米国株式となっており、ベンチマークは米国を代表する株式指数『S&P500(円換算ベース)』となっています。

 

S&P 500は米国投資情報会社であるスタンダード・アンド・プアーズ社がNASDAQ、ニューヨーク証券取引所、アメリカン証券取引所に上場している銘柄から代表的な500銘柄の株価を基に算出している株価指数です。

米国株式市場の時価総額の約80%をカバーしています。

有名な投資家のウォーレン・バフェットが推奨する指数としても有名ですね。

 

2019年11月末時点での上位銘柄は下記の通りになります。

f:id:bo-yang:20200110070238p:plain(出典:eMAXIS Slim米国株式(S&P500)月次レポート)

 

ファンドの仕組み

ファンドの仕組みはファミリーファンド方式となっています。 

マザーファンドは三菱UFJ国際投信が投資信託で運用しているeMAXIS Slim米国株式(S&P500)と同じとなっています。

また、為替ヘッジは『なし』となっています。

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(出典:MAXIS 米国株式(S&P500) 上場投信 目論見書)

 

 分配方針

 目論見書によると年2回の決算時(6月・12月)に分配が行われます。

分配金が出るのがインデックス型の投資信託と大きく違う点ですね。

ちなみにS&P500の過去10年の平均利回りは1.85%ほどになっていますので、本ファンドでも同等の分配金が受け取れるでしょう。

 

コスト

上場投信は投資信託と異なり、必ず売買手数料がかかります。

購入時手数料は販売会社によって異なりますので、詳細は販売会社のサイトから確認してください。

ただし、SBI証券では2019年12月16日から国内ETFの手数料無料化、プライスダウンを始めています。

MAXIS 米国株式(S&P500) 上場投信も手数料無料の対象ファンドとなっていますので、SBI証券から投資することをおすすめします。

 

信託報酬は年率0.078%(税抜)と超低コストファンドとなっています。

投資信託のeMAXIS Slim米国株式(S&P500)ですら0.088%(税抜)なので、それを下回るコストが設定されています。

 

 

MAXIS 米国株式(S&P500) 上場投信よりもSlim米国株式で十分

本ファンドの基本情報を確認してきました。

国内のETF、投資信託の中でも最低クラスの手数料で運用ができるため、投資家にとっては非常に嬉しいファンドの登場ですね。

 

ただ、以下の理由から投資信託のeMAXIS Slim米国株式(S&P500)で十分な気がします...

 

つみたてNISA口座で投資できない

国内ETFではつみたてNISA対象のファンドがほとんどありません。

MAXIS 米国株式(S&P500) 上場投信も今のところ対象外となっています。

そのため、長期的にコツコツと積立を続ける場合はつみたてNISAを利用してeMAXIS Slim米国株式(S&P500)に投資したほうが税制面的に有利でしょう。

 

通常にNISAならMAXIS 米国株式(S&P500) 上場投信も対象となりますが、期間が短く、1年間の投資額も120万円と高額なため、初心者はつみたてNISAを利用したほうが良いと思います。

 

下記はつみたてNISA対象の国内ETFです。(2019年10月時点)

f:id:bo-yang:20200110123711p:plain(出典:金融庁)

 

出来高が少ない

上場投信と投資信託の大きな違いは買い付け方法が異なることです。

上場投信は個別株と同様に市場が開いている時なら、自分の好きなタイミング、金額でで買い付けることができます。

投資信託は1日に1回しか基準価格が変わりませんし、買い注文を出しても翌日以降にしか約定しないため、基準価格がいくらになるのか分かりません。

そのため、上場投信の方が通常の投資信託よりも自由度が高く、納得のいく取引ができます。

 

ただし、上場していることのデメリットとして、売り手がいなければ買うことができませんし、その逆で買い手がいなければ買うことも出来ません。

買い逃し、売り逃がしのリスクがつきまといます。

 

実際に国内の上場投信は出来高が少ないファンドが多いです。

下記はつみたてNISA対象となっている上場インデックスファンド米国株式(S&P500)のチャートですが、下段の出来高を見ると少ないことがわかります。

買いたい時に買えなかったり、売りたい時に売れないのは非常にストレスです。

そのため、長期投資なら出来高を気にせずに売買できる投資信託を選択した方が良いですね。

f:id:bo-yang:20200110124903p:plain(出典:SBI証券)

 

金額指定で買い付けることができない

投資信託はインターネット証券を使えば100円から投資することが可能です。

しかし上場投信は1口単位で買い付けをする必要があり、最低投資額が高くなってしまいます。

 

MAXIS 米国株式(S&P500)の2020年1月10日終値の株価は10,196円となっていますので、最低でも1万円程度の資金が必要になります。

そのため、少額投資ができないんですよね。

大きな資金がある場合は問題ないですが、少額をコツコツ積み立てるなら上場投信よりも通常の投信のが良いですね。

 

上記の3つの理由からもMAXIS米国株式(S&P500)上場投信よりもeMAXIS Slim米国株式(S&P 500)で十分だと思います。

 

さいごに

今回はMAXIS 米国株式(S&P500)上場投信について書いてきました。

上場投信は通常の投資信託よりもコストは安いですが、投資環境や税制面のメリット的には通常の投資信託の方がメリットが多いです。

特に初心者やこれから投資をはじめようと思っている方は絶対に投資信託のが良いでしょう。

そのため、S&P500に国内ファンドで投資するならeMAXIS Slim米国株式(S&P500)が最適です。

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今日も『ぼーやんぐのインデックス投資』に来ていただきありがとうございます!

 

 

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